全国虎舞フェスティバル

魅力いっぱいの芸能「虎舞」を120%堪能できる「全国虎舞フェスティバル」

釜石に伝わる「虎舞(とらまい)」。笛や太鼓、手平金などの賑やかなお囃子の中、虎の装束を身に着けた踊り手が時に勇壮に時にコミカルに、表情豊かな舞いを見せる魅力あふれる郷土芸能です。市内に多数ある虎舞団体の他、遠く県外からも招待して開かれる「全国虎舞フェスティバル」はまさに虎舞界のオリンピック! 一度見たら虜になること間違いありません。(掲載情報は記事執筆時点のものです。ご旅行の際は公式HPなどで最新情報をご確認ください。)

1.釜石の郷土芸能「虎舞」

虎には火伏せの霊力があり帰巣本能が優れているという言い伝えから、火防や海上安全祈願の信仰から神に奉納されてきた「虎舞」。三陸リアス海岸各地に伝承されています。釜石ではお祭りのスター的存在で「虎はどこだ、オッセーオッセー」のお囃子を聞いた釜石人はじっとはしていられません。DNAに組み込まれた魂の踊りなのです。虎が無心に遊ぶ様子を表現する「遊び虎」、手負いの虎が荒れ狂う「跳ね虎」、笹竹をくわえて踊る「笹喰み」など演目はバリエーションも豊か。迫力があって見どころたっぷり、実に魅力的な「虎舞」を見てみませんか。

2.地域によって個性あふれる虎舞

近隣地域の中では最も古くから伝承されているという釜石。町内会や青年会で伝えられていますが、現在14の団体があり、そのうち5団体の虎舞は市の無形文化財として指定されています。団体ごとにお囃子や踊りのスタイルが異なり、船渡御の船上で舞ったり、白い虎のかぶりものがあったりと地域ごとに個性豊かなのも見どころです。

3.全国虎舞フェスティバルとは

平成22年の寅年を契機に毎年開催されている「全国虎舞フェスティバル」。釜石市内や近隣市町村の虎舞団体のほか、幼稚園児、小学生、高校生も出演します。県外からの参加もあり、年により北は青森から南は鹿児島までさまざまな土地の虎舞が登場。開催は毎年度1回で、時期は年によって異なりますので、興味を持たれた方はまずは検索してみてください。

4.全国虎舞フェスティバルの見どころ

なんといってもその魅力はバリエーション豊かな虎舞が見られること。釜石で虎舞が見られるのは四季折々のお祭りや結婚式などの限られたイベント時です。お祭りの山車を追いかけてもお目当ての団体すべてに遭遇するのは至難の業。フェスティバルでは会場となる「釜石市民ホールTETTO」の座席に座っているだけで、次々と魅惑の虎舞ショーが展開されるのです。しかも入場無料。さらには神奈川、静岡、山梨、愛媛、熊本など、全国各地へ旅行しなくてもいろいろな虎舞が一度に見られる貴重で楽しいフェスティバルです。

主催:幸せ出ずる国いわて実行委員会、釜石観光物産協会、釜石市
問い合わせ先:釜石観光物産協会(電話0193-27-8172)

いかがでしたでしょうか、「全国虎舞フェスティバル」。虎舞を見たことがある人もない人も、きっと楽しめるイベントですよ。フェスティバルに合わせて釜石旅行を計画してみては。

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